リモート時代に Salesforce のデータを保護するための 5 つのステップ

コロナ禍による在宅勤務の導入・増加により、日常的にオフィスで働く人の数は極めて少なくなりました。ロックダウンの影響で、ほとんどの人が長期にわたって在宅勤務を余儀なくされています。中にはまったくオフィスに戻らない人もいます。コロナ禍による在宅勤務の導入・増加により、日常的にオフィスで働く人は極めて少なくなり、ほとんどの人が長期に渡る在宅勤務を余儀なくされています。Gartner社のCFO調査によると、回答者の74%は、「一部の従業員の恒久的なテレワーク勤務を認める予定である」とすでに明言しています。さらに回答者の17%は、「従業員の20%をテレワークのままにする」と予想しています。(1)

このような働き方のシフトは、リモートワークを導入する企業にとって、さまざまなビジネス上のメリットと同時に課題をもたらすことは明らかです。この新たな世界で、ITリーダーが懸念していることのひとつは、自社のデータセキュリティです。CRMで世界最大の市場シェアを誇るSalesforceのようなプラットフォームは、あらゆる業種・業態の企業で幅広く利用されているため、重要で機密性の高いデータを数多く含んでいます。

先日、当社は、Salesforce の管理者が留意すべき問題の概要を理解していただくために、 Salesforceのデータセキュリティを確保するための7つのヒント に関する記事を公開しました。しかし、リモートワークの環境においては、特に以下の5つの点に注意する必要があります。

1. ログイン IP アドレスを制限する

ユーザーのアイデンティティの検証、あるいは追加でチェックする 1 つの方法は、Salesforce のセキュリティ制御を使用して、信頼済み IP 範囲を定義し、ユーザーがログイン可能な IP の範囲を制限することで、特定の場所からしかアクセスできないようにします。これは、ユーザのプロファイルの [Login IP Ranges (ログイン IP 範囲)] セクションで設定できます。

2. ログイン時間帯を制限する

同様に、特定のユーザがプラットフォームにアクセスできる時間帯もプロファイルの [Login Hours (ログイン時間)] セクションで制限できます。就業時間内のみに制限することで、深夜にログインしようとする不審な試みを自動的にブロックできます。

3. 2FA(2要素認証)を設定する

Salesforce は、ユーザーアカウントを保護する最も有効な手段として 2FA の設定を推奨しています。ログイン時の必要なセキュリティレベルを [High Assurance(高保証)]に変更することで、プロファイルレベルで 2FA を簡単に有効化できますが、最初に組織のセッションの設定で、特定のログイン方法にポリシーを適用するようにセッションセキュリティレベルを設定ください。

4. アクセス制御の優先順位を付ける

Salesforceには、権限のない人がデータに簡単にアクセスできないようにするためのルールやシステムを設定できる、さまざまなツールが用意されています。これは簡単なことに思えるかもしれませんが、組織によってはアクセスを許可するユーザー数が膨大になることを考えると、適切な許可を設定するには慎重な計画が求められます。また、正当に許可されたユーザーが、著しく不便を感じることなく、必要な時に簡単に記録にアクセスできることは利便性の面で重要なポイントです。

 

5. 継続的な可視性を確保する

可視性は、現在のサイバーセキュリティにおけるホットな話題ですが、Salesforce においては、すべてのユーザーの行動を監視し、潜在的に悪意のある行動を検出できることを意味しています。

Salesforce Shield(Salesforce 独自のセキュリティツール)は、ファイルの基本的な暗号化を強化する機能を提供し継続的な可視性の確保を支援します。これは、従業員がクラウドにアップロードするファイルを保護するための追加レイヤーです。データが犯罪者の手に渡った場合でも、暗号化することで、そのデータの悪用を防ぐことができます。

Salesforce Shield を補完するため、WithSecure™ Cloud Protection for Salesforceは、ウイルス、トロイの木馬、ランサムウェアからのリアルタイム保護を提供し、クラウドにアップロードされたすべてのコンテンツをスキャンします。誰が、いつ、どこで、何をアップロードまたはダウンロードしたかを可視化できます。

SALESFORCE SHIELDを補完する F-SECURE CLOUD PROTECTION の5 つの機能

ここでは、WithSecure™ Cloud Protection for SalesforceがSalesforce Shieldを補完する5つの方法を紹介します。

もっと詳しく

WithSecure™ Cloud Protection for Salesforceの詳細については、 ソリューション概要をダウンロードしてください。また、無料評価版をダウンロードして、このソリューションをテストすることもできます。

参照 [1] Gartner, CFO Actions in Response to COVID-19, April 2020.